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 滋賀・岐阜県境の伊吹山(1377メートル)の草原の植物を食べてしまうニホンジカをわなで捕まえる事業が3年目に入った。滋賀県米原市の職員が1日、山頂近くで「囲いわな」の再設置を始めた。

 お花畑で知られる山を取り戻す米原市の「伊吹山植生復元プロジェクト」(今年度予算約1億1千万円)の一つだ。

写真・図版
山頂近くに囲いわなを設ける滋賀県米原市の職員。遠隔操作でゲートが下りる=2025年5月1日午前10時19分、伊吹山、小西良昭撮影

 冬は雪のため、わなの金属柵を分解しており、この日は10メートル四方を柵で囲っていった。

 牧草をサイコロ状に固めたえさを置き、鹿の進入をセンサーとカメラで確かめ、遠隔操作で金属ゲートを下げて閉じ込める。本格的な稼働は昨年度からだ。

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